アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)とは?

アスペルガー症候群は、ADHD(注意欠如・多動症)や学習障害と同じ発達障害の一つです。

アスペルガー症候群の人は、言葉の理解や表現能力には問題がない一方、人とのコミュニケーションに苦手意識を持ったり、感情表現やジェスチャーなど言葉ではないサインを読み取ることが難しい場合があります。また、興味の範囲が狭い一方で、興味のあることに対する熱量は高い傾向があります。

アスペルガー症候群の症状や程度は人によって異なっており、周囲から「変わり者」と思われている一方で学習能力は高く、社会でも活躍している方も多いです。

自閉スペクトラム症の特徴

周囲の人間との交流が難しい

周りの人とのコミュニケーションでは、相手の気持ちを理解したりその場の雰囲気や空気を読むことが大切です。

ところがアスペルガー症候群の人は、こうした言葉では表れない部分を想像することが苦手なため、いわゆる「空気が読めない人」「変わり者」になってしまいがちです。

特定の物事に強い興味やこだわりを持つ

アスペルガー症候群では、興味の範囲が狭い一方、一度興味を持ったものに対してはのめり込む特徴があります。

その反面、興味がないことに対してはなかなか実行できません。

日常生活がルーティン化しやすく、イレギュラーが苦手

自分が決めたルールに対してのこだわりが強く、そのため毎日の行動がルーティン化しやすい特徴があります。

また、そうしたルーティンから外れることに対しても抵抗が強く、イレギュラーなできごとへの対処が苦手とされています。

アスペルガー症候群を公表している著名人

アスペルガー症候群を公表している著名人としては、シンガーソングライターの米津玄師さんや、スペースX・テスラ・TwitterのCEOであるイーロン・マスクさんがいます。

いずれも、並外れた感性や能力を持たれている方ですよね。

医療機関に相談する場合は何科?

アスペルガー症候群を専門とする科目は、「精神科」「心療内科」になります。

一般的な精神科や心療内科では高校生以上を対象としていることが多いので、中学生以下の場合は「児童精神科」「思春期精神科」、未就学児の場合は「小児科」「小児精神科」を標榜している医療機関に相談してみましょう。

中には発達障害を専門に診療している医療機関もあります。

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