おしりから膿が出ていたらビックリしますよね。
この症状がある場合は、痔ろう（あな痔）の可能性があります。
痔ろうの症状
痔ろうは膿が出ることの他にも、以下のような症状をともなうことがあります。
- おしりの穴やそのまわりの痛みや痒み
- 血の混じったうんち
- うんちが出る際の痛みや違和感
- おしりの穴の腫れやしこり
痔ろうの原因
痔ろうの原因は、以下のことが考えられます。
- 肛門周囲膿瘍の切開手術をした場合
- 自然に膿が出た後に穴がふさがらない場合
- 治ったと思ったのに再度腫れ、繰り返し膿が出る場合
痔ろうの放置は危ない
痔ろうを放置していると、症状が悪化してしまう可能性があり危険です。
- 痛みやかゆみが増し、慢性的な症状になる
- 出血が激しくなり、貧血を引き起こす
- 痔核が脱出して肛門周囲に出ったまま戻らなくなる「痔核脱出症」が起こる可能性がある
- 痔核周囲の組織が炎症を起こし、膿瘍や肛門周囲の膿瘍「痔膿瘍」ができる可能性がある
- 痔核の血流障害が起こり、血栓ができて「痔核血栓症」が起こる可能性がある
また、痔ろうが枝分かれして複雑化する場合や、痔ろうがんに進行してしまう場合もあります。
おしりから膿が出た場合、何科を受診すればいい？
おしりから膿で医療機関を受診する場合、適切な診療科目は「肛門外科（肛門科）」になります。
近くに肛門外科がない場合は「胃腸内科」「消化器内科」「内視鏡内科」を探してみてください。
「胃腸内科」「消化器内科」「内視鏡内科」は肛門外科に近い領域なので、施設によっては痔の診断も行っています。
事前にホームページや電話などで、痔を診てくれるか確認してから受診すると安心です。
